
<日本生命セ・パ交流戦:西武-ヤクルト>◇5日◇ベルーナドーム
ヤクルトがやっと「2点の呪縛」を解き放った。2-0の4回2死、沢井廉外野手(25)が西武菅井の直球を大きなフォロースルーで捉えた。打球は燕党が待つ右翼席に届いた。チームにとって、実に15試合ぶりの3点目。一振りで決めた沢井は「力まず打つことができました。追加点を取れてよかったです」。ベンチで破顔した高津監督にハイタッチで出迎えられた。
5月18日DeNA戦から4日西武戦までプロ野球ワースト記録を更新する14試合連続となる2得点以下が続いていた。その14試合で14通りの打順を組み、得点圏打率1割5分7厘と決定打に欠いていた。3点目の壁を打破する先陣を切ったのは2年目の若武者だった。3回先頭、伊藤がプロ初本塁打となる1号先制ソロ。さらに3回は2死一塁からサンタナが左翼フェンス直撃の適時二塁打で続いた。苦しむ中、長打で不名誉な記録に終止符を打った。