
【パース(オーストラリア)3日=佐藤成】サッカー日本代表の森保一監督(56)が3日、89歳で死去した巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄氏を悼んだ。5日に控えるワールドカップ(W杯)北中米大会アジア最終予選オーストラリア戦に向けた練習前に取材に応じた。
子どもの頃から大の巨人ファンとして知られる森保監督は「日本の国民的スター。野球をはじめ、スポーツの価値を高めてくださった長嶋茂雄さんに心からご冥福をお伝えできればと思います」と追悼した。
自身の父親が大の長嶋さんファンだったといい、その影響を強く受けた。野球少年時代は、長嶋さんが現役時代に背負った背番号3を着けていた。選手というより監督時代が記憶に刻まれているといい「いずれにしても野球だけではなく、スポーツの全体を含めて素晴らしいプレーを見せるということ、ピッチ内外で影響力のあるコメントを発信していただき、スポーツ全体の価値を高めてくださった偉大な方だと思っております」とうなずいた。
会ったことはないが、「私にとってもスーパースター」と憧れの存在であることに変わりはない。「自分らしく私はサッカーからスポーツの価値を高められるようにという思いを持たせてくれた」。
長嶋さんの存在がプロ野球界の人気を押し上げたことを念頭に「サッカー界の長嶋さんのようなスーパースターが生まれてくれることを願っています」と伝えた。この日は取材対応を予定していなかったが、長嶋さんの訃報を受けて急きょ囲み取材が実施された。