
サッカー日本代表に復帰したMF佐野海舟(24=マインツ)が28日、千葉市内で取材に応じ、昨夏の逮捕後、初めて謝罪会見を開いた。
昨年7月、鹿島アントラーズからマインツに移籍が発表された直後に不同意性交容疑で逮捕された。同7月29日に釈放され、翌8月8日には不起訴処分となっていた。その後、さまざまな判断から会見しないままドイツに渡り、自らの口で弁明する機会はこの日までなかった。
一問一答は次の通り。
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-今回は最初に謝罪をされたかったのでは?
「本当に昨年の自分の行動によって、たくさんの方々にご迷惑をおかえしてしまい申し訳ございませんでした。自分にできることを日々考えながら、サッカー面はプレー、行動、言動というもので、自分の出せるものを出し続けていきたいですし、プレー以外でも自分に出来る事を考えて、社会に貢献していきたいと思っています」
-あらためて事件の前と今で何が変わりましたか
「日々毎日、自分にできることを考えてやっていたつもりではありましたけど、自分をしっかり見つめ直して、それができていなかったなと思いますし。その見つめ直した期間を必ず忘れないようにやっていかないといけないと思っています」
-サッカーができない期間、どんなことを考えていましたか?
「サッカーができないと思っていましたし、自分の行動という面で、反省することもありますし、本当に自分を見つめ直し考えられることは考えています。それを行動につなげないと意味がない。それを今後、口だけでなく、行動で示していきたいと思います」
-マインツでプレーしている中でどういう感情の変化がありましたか?
「感情の変化は特にないです。最初から思っていることを今も思っていますし、その気持ちで日々サッカーをしていたので、感情の変化というものは特にないですけど、ただ本当にその気持ちを本当に忘れてはいけないと思っています」
-サッカーに集中できるように、どうやって気持ちを切り替えたのか
「サッカーができている自分は自分だけのものではありませんし、本当にたくさんの方が関わって、今自分がこの場所に立っていると思っているので、自分のためというよりかは、関わってくれたみなさんのためにも、自分はサッカーを頑張らないといけないなと思っています」
-自身の行動のどういうところを反省しているのか?
「申し訳ないですけど、それを自分の口から回答することはできないですけど。でも自分の行動に反省を持っています」
-自分を見つめ直して、認識の甘さは?
「もちろん認識の甘さはありましたし、行動の部分で甘さがありましたし、そこをどう直していくか、というのを今考えています」
-ここに来て、森保監督らコーチ陣とは話をしましたか?
「もちろん話はしましたし、本当に覚悟を持っているということも伝えましたし、やっぱり自分のせいで周りの方に迷惑をかけて、周りの人にも矢印が向いてしまうことがあると思いますし、自分ができることを考えて、ひたすら自分に矢印を向けてやり続けたいなと思っています」