
オーストリア1部ザルツブルクへ完全移籍するセレッソ大阪FW北野颯太(20)は、6月1日のホーム清水戦がラストマッチになることが24日、分かった。ザルツブルクは一刻も早い合流を希望も、C大阪が主張していた清水戦までの残留で固まった。
C大阪は今後、5月28日のアウェー浦和戦、6月1日のホーム清水戦と続く。北野はこの2試合にコンディションさえ問題なければ出場し、清水戦を終えれば欧州に出発する予定。
クラブ関係者によると、ザルツブルク移籍の正式発表は、北野が渡欧後、現地でのメディカルチェックを終える必要があり、C大阪在籍時はできないという。
現時点では、清水戦の前に「海外クラブへの移籍を前提とした離脱」だけを発表し、ザルツブルクのクラブ名は伏せる。1年前にDF毎熊晟矢(27)が、オランダ1部AZアルクマールに移籍した際と同じ手順になるという。
北野はこの日、ホーム福岡戦に5試合ぶりに先発し、後半途中までプレー。ペナルティーエリア内に持ち込んでの好機はあったものの、ノーゴールに終わった。
「久々の先発だったんで、いつもより集中してピッチに入った。高ぶる部分もあった。もっともっと、やらなければいけない」と気を引き締めた。気分転換に金髪から黒髪に変え、「大人になりたいと思って」と周囲を笑わせていた。
◆北野颯太(きたの・そうた)2004年(平16)年8月13日、和歌山・有田市生まれ。小4からC大阪U-12のエリートクラスに入り、U-15、U-18に昇格。高校1年の20年10月25日に、J3G大阪戦でクラブ史上最年少16歳2カ月12日で公式戦出場。高校3年進級前の22年2月に前倒しでプロ契約を結ぶ。準優勝した同年ルヴァン杯では高校生で史上初のニューヒーロー賞獲得。23年5月のU-20W杯では日本代表として松木玖生、高橋仁胡らと1次リーグ全3試合に出場。同年6月の神戸戦でJ1初得点をマーク。J1通算66試合8得点。背番号38。172センチ、60キロ。