
WEリーグのアルビレックス新潟レディースが24日、新発田市・五十公野公園陸上競技場でサポーター感謝祭を開催した。選手、スタッフが射的対決などのふれあいブースや、仮装コンテストといったステージイベントで約530人のファンと交流した。
この日の午前中に来季続投が発表された橋川和晃監督(54)は、「(監督を)やらない理由がない」と笑顔を見せ、「ファンの方に直接、感謝を伝えるいい機会になったし、『また一緒にタイトルを狙いましょう』と言ってもたえた。改めてパワーをもらうことができました」とイベントを楽しんでいた。
ここからのオフシーズンは来季に向けた準備期間となるが、選手が入れ替わる時期ともなる。主力では海外挑戦を表明したMF石田千尋(23)、FW道上彩花(30)のINAC神戸への移籍などが発表されている。「一緒にやれないのは残念だけど、それぞれの場所で輝いてくれれば本当にうれしい。対戦相手として戦ったり、テレビで活躍を見たりしたい」とエールを送る。
別れの数だけ、新しい出会いがあるのもサッカーの世界だ。「縁がつながって、また新たな選手たちと一緒に戦っていけることも楽しみの1つ」。新たな補強について明言はしなかったが、「女子は秋春制で2月にイン(加入)じゃん? その選手たちをどう育てるか。即戦力というより試用期間を経て今いる選手たちがどう伸びていくかが、すごく重要かな」とし、「その中で必要なところに外から選手が来て化学反応を起こしてくれればな」と話した。
試合中はほとんどベンチに腰かけず、ピッチでプレーしているかのようにタッチラインぎりぎりに立って指示を送り、選手たちとつながる。「オフは体のメンテナンスをするよ(笑い)」。選手たちには「オフでやって欲しいことと、心身ともにリラックスすることが来シーズンに向けた準備になると伝えた」と明かし、記者たちと握手をしながら「来シーズンもよろしくお願いします」。深々と頭を下げて会場を後にした。【小林忠】