
<中日5-4阪神>◇24日◇バンテリンドーム
阪神にとっては後味の悪いゲームセットとなった。9回、1点差に詰めてなおも2死二塁のチャンス。打席の中野拓夢内野手(28)はフルカウントからの7球目、中日松山晋也投手(24)が投げ込んできた厳しい内角の155キロを見逃したが、球審はストライクのコール。見逃し三振で幕引きとなった。
中野は信じがたいといった様子で苦笑いを浮かべたあと、厳しい表情になった。中日ナインが歓喜の輪を作って、引き揚げていく中、30秒以上も打席内でとどまった。ベンチの藤川球児監督(44)も納得のいかないような表情をしていた。
中野は、そのシーンに関する質問に答えず、バスに乗り込んだ。