
ベルギー1部・シントトロイデンMF伊藤涼太郎(27)が24日、古巣アルビレックス新潟の練習に参加した。複数人が絡み合うポジショナルゲームでは浮いたボールを胸トラップで足元に落とし、相手の逆をつくヒールパスを味方に通すなどアイデアあふれる「らしさ」満載のプレーを示し、練習を活性化させた。
伊藤は22年に浦和レッズから当時J2の新潟に完全移籍で加入し、9ゴールを決めてチームのJ2優勝&J1復帰に貢献。翌23年はJ1でチームトップの7得点を挙げ、シーズン途中の同6月にシントトロイデンに移籍した。
ベルギー挑戦1年目は公式戦37試合出場で7得点4アシストと好成績を残し、24年元日に行われたタイ戦(国立)で日本代表に初招集されて先発デビューを飾った。2季目の今シーズンは公式戦35試合出場2得点3アシスト。チームは低迷し下位プレーオフに回ったが、1部残留を決めた。
伊藤が浦和からの期限付き移籍でJ2水戸ホーリーホックに在籍した17~18年、21年に水戸のアカデミースタッフを務めていた新潟樹森大介監督(47)は、「コロナ禍だったこともあり、あいさつ程度は互いにしていましたよね、と言われた。その他にもスクールのイベントで接していた」と当時を振り返りながら、「成功して海外に行った選手。2日間の練習参加で、いい刺激になっていると思う」と練習参加に感謝した。新潟は現在、J2降格圏の19位。25日はホームで湘南ベルマーレと対戦する。【小林忠】