
<メッツ-ドジャース>◇23日(日本時間24日)◇シティフィールド
タッチアップを巡る珍事が、2回連続で起きた。
3-1の4回1死三塁のドジャースの守り。メッツのアロンソが右飛を打ち上げると、三走マルテがタッチアップのスタートを切るも、本塁でタッチアウトの判定だった。だが、審判団は三塁手マックス・マンシー内野手(34)の走塁妨害で得点を認めた。
マンシーは飛球が上がると、右翼手T・ヘルナンデスの捕球を確認しようとしたマルテの前に立ち、視界をふさぐ形を取っていた。
3回は1死一、二塁からのタッチアップで珍事が起きた。2番ムーキー・ベッツ内野手(32)が右中間へ飛球を放ち、二走マイケル・コンフォート外野手(32)は、タッチアップに備えて二塁ベースへ帰塁。
打球に対してメッツの右翼手と中堅手が交錯する形になり、いったんグラブに触れたボールが再び宙に浮く「お手玉状態」になり、最終的に捕球したタイミングより、コンフォートのスタートは明らかに早かった。当初はアウトのタイミングと思われたが、ビデオ判定でセーフになった。
NHKBSで解説した元日本ハムの田中賢介氏は「何十年も野球やってますけど知らないルール」と困惑し、中継中に公認野球規則に明記されたルールだったことが紹介された。直後に、マンシーの珍しい守備妨害も起きた。
同氏は「今日はいろいろなタッチアップがありますね。もう1回調べたいですね。野球規則がこんなに活躍する日がくるとは」と苦笑いだった。