
<UEFAヨーロッパリーグ(EL):トットナム1-0マンチェスターU>◇21日(日本時間22日)◇決勝◇スペイン・ビルバオ
就任2年目のオーストラリア人指揮官、アンジェ・ポステコグルー監督(59)がトットナムに17年ぶりのタイトルをもたらした。
マンチェスター・ユナイテッドとのイングランド勢対決を1-0で下し、前身のUEFAカップは2度(1971-72年、83-84年)含め41年ぶり3度目の優勝となった。直近のタイトルは2007-08年のEFLカップ(イングランドリーグ杯=カラバオ杯)以来、17シーズンぶりだ。
指揮官は有言実行を果たした。今回の優勝で現地メディアで注目を浴びているのが、昨年9月の発言。「私はいつも2年目に勝ってきた。それは変わらない。私は自分が信じられること以外は言わない」。
今季はプレミアリーグで連敗を繰り返し、降格危機に陥っていた。それだけに名誉挽回とばかりに、欧州タイトルを手に来季は欧州チャンピオンズリーグ出場権まで獲得と、まさに土俵際からの大逆転のシーズンとなった。
試合後は「私は勝者だ。勝利こそ私が最も大事にしていることなんだ。私が契約した時に、ダニエル(レビー会長)は“我々は勝者を追い求めてきたが、うまくいかなかった。今はアンジェがいる”と言っていた。同志よ、私は勝者なんだ」と言って胸を張った。
そして来季の契約が注目されるところとなっている。リーグ戦の大不振から今季限りでの退任は確実だと言われていた。それが欧州タイトルを取ったことで、状況は変わるかもしれないという。ポステコグルー監督は来季の続投にも意欲を見せているといい、後は在任24年というプレミアリーグ最長の“エンペラー”レビー会長がどう判断するか。その去就は近日中に決定されるもようだ。