
<明治安田J1:川崎F2-2浦和>◇21日◇第13節◇U等々力
川崎フロンターレは浦和レッズにホームで試合終了間際の失点で引き分け、7位に後退した。
後半開始から投入されたMF瀬川祐輔(31)が終盤に今季初ゴールを奪った。
1-1の後半41分、MF大関友翔(20)の逆サイドへのロングパスをDFファンウェルメスケルケン際(30)がワンタッチで折り返す。中に入り込んだ瀬川がダイレクトで決めた。見事な連係から生まれたビューティフルゴールに「僕が一番ほしかったもの。それが僕が試合に出る、レギュラーをつかむために必要な要素なので」と待望の得点だった。
今季の出場時間は試合前時点で111分。フル出場した4月9日の横浜F・マリノス戦を除けば、出番はわずかだった。前節のセレッソ大阪戦は10分間の出場で決勝アシストを記録。この日は45分のチャンスをつかんだ。「試合展開とかいろいろ含めて、あの時間でゴールができたのはうれしかったし、より気合も入った。もっと決めたいと思ったし、自分の中で成長したいと思えるようなゴールだった」と思いが詰まった得点だった。
前節のアシストより「何倍もうれしかった」。ただうれしいだけではない。「このゴールを無駄にしてはいけないな、もっと積み重ねていかないといけないと逆に自分の気持ちは締まりましたね」と満足感は一切無かった。
「このゴールをきっかけにしたいか」と問われると、「きっかけにしたいというか、きっかけになったらいいな。シーズン終わった時にあれがきっかけだったなとなればいいかな」と丁寧に答えた。数字を残し続けることが出場機会を増やすための材料となる。「90分通してチームのために戦えるのが僕の良さ」と先発への強い思いを口にする。「ただそれは監督が決めることなので、任された時間の中で自分の価値を示せるように、短ければ短いほどゴールかアシストに尽きる」と自らに言い聞かせた。