
<広島-巨人>◇15日◇マツダスタジアム
広島小園海斗内野手(24)が6回1死満塁から逆転のグランドスラムを右翼席に放り込んだ。0-1の6回。先頭菊池からの連打などで1死満塁とし、小園は3球で追い込まれながら高めに浮いた球に反応。振り抜いた打球は前進守備の右翼手のはるか頭上を越えて、真っ赤なスタンドに吸い込まれた。「とにかく気合でいきました。感触も良かったです。最高の結果になりました」。プロ初の満塁弾で逆転に成功した。
4月23日ヤクルト戦まで3割7分2厘だった打率は下降していた。同25日DeNA戦から今月12日に本拠地に帰ってくるまでの13試合は51打数8安打で打率1割5分6厘。シーズン打率も2割8分7厘に下げた。本拠地での13日巨人戦から原点回帰。腹をくくったような初球攻撃を徹底した。この日の2打席目まで3試合で12打席中10打席でファーストストライクを振る攻撃的な姿勢を貫いた。
満塁機でも1ボールから2球ファウルでタイミングを計り、最後は浮いた直球を捉えた。広島選手のマツダスタジアムの巨人戦での満塁弾は、18年6月28日の松山以来となった。