
レアル・マドリードのアンチェロッティ監督(65)がマジョルカ戦後、「12人もの欠場者がいるという非常に稀な状況だったが我々は諦めなかった」と勝利を喜んだ。
Rマドリードは13日にホームで行われたスペインリーグ第36節で、浅野拓磨が負傷欠場したマジョルカと対戦した。今季最多の12人欠場(負傷10人、出場停止2人)、勝てなければバルセロナのリーグ優勝決定という厳しい状況下、マジョルカに早々に先制点を奪われ追い込まれた。
しかし、後半23分にエムバペが個人技を発揮して同点にすると、オーバーラップしたハコボがラストワンプレーで決勝点を記録。2-1の逆転勝利を収め、ひとまずバルセロナの優勝を阻止した。この試合後、アンチェロッティ監督が記者会見に出席したもようをスペイン紙アスが伝えている。
アンチェロッティ監督はまずマジョルカ戦について、「12人もの欠場者がいるという非常に稀な状況だったが我々は諦めなかった。チームは良い姿勢で臨み、試合をものにすることができた。我々が今日やったように40本ものシュートを打つチームを私は今まで見たことがない」と振り返った。
もし今日の後半のような姿勢で毎試合臨んでいたら、シーズンは違った展開になっていたのではないかという質問に対しては、「そう思う。我々は多くの欠場者を並外れた努力でカバーした。もっとたくさんの試合でそれができていれば、シーズンはより良いものになっていたはずだ」と同意した。
続けて、リーグ優勝の可能性がまだあるかという質問を受け、「我々は自分たちのやっていること、そして残りの試合に勝てるということを信じている。この後、何が起こるか見ていくつもりだ。そのためにはバルサが敗北を喫する必要があるが、何が起こるか分からない。我々はまだ戦いを継続する」と返答した。(高橋智行通信員)