
<楽天4-0ロッテ>◇14日◇楽天モバイルパーク
楽天藤平尚真投手(26)が、1軍再昇格後初登板で復調を印象づけた。
ロッテ戦(楽天モバイルパーク)で4点リードの9回からマウンドに上がった。先頭藤岡を初球の150キロ直球で左飛。藤原は152キロ直球でバットをへし折り、投ゴロに封じた。最後は4番ソトにスライダー攻め。初球を内角低めに放りストライクを奪うと、2球目以降は外角低めに3球続けて見逃し三振に仕留めた。
藤平は則本に代わる新守護神に指名されたが、4月27日ソフトバンク戦(楽天モバイルパーク)でセーブ失敗。今月1日西武戦(ベルーナドーム)でも負け投手になるなど精彩を欠き、2日に出場選手登録を抹消されていた。
再出発の一戦は1回無安打無失点。「1軍で今年5球投げてないぐらい」のスライダーが収穫だったという。「左の内とソト選手の右の外のスライダーはほんとにファームでも重点的にやってきたとこだった。短い期間でしたが、そこを整えられて、だいぶ良く、感覚良く投げられてる感じがします」と、うなずいた。
2軍戦で2試合に登板し、13日から1軍に再合流した。「やり返すチャンスをもらってるんで、1つずつ1つずつ抑えていけたらいいかなと思ってます」。スライダーを新たな武器に、首脳陣の信頼を取り戻していく。【山田愛斗】