
13日に「JFA/Jリーグポストユースマッチ」を戦うU-22Jリーグ選抜のトレーニングが12日、大阪府内で行われ、ガンバ大阪MF名和田我空(18)が積極的な姿勢で存在感を示した。
先頭に立ってウオーミングアップに臨んだ名和田は、トレーニングの中で巧みにボールを引き出し、ゴール前での冷静さと技術の高さを披露。ボールを浮かしてGKを華麗にかわしてシュートを決め、7対7+GKのゲームでも得点を決めた。
短期間の活動にはなるが、この2日間を有意義なものにするという強い気持ちで参加する。「自分の価値や、各個人がどれぐらい力があるかを示せる場だと思うので、こういうところで示したい。これをきっかけにしてどう成長していくのかが大事」。その意欲を初日から動きで示した。
U-20ワールドカップ(W杯)のメンバー入りに向けても、今回の活動は貴重な機会になる。U-20W杯出場権を獲得した1月のU20アジアカップではメンバー入りを逃した。それだけにこの活動に懸ける思いは強く「もちろん意識しているし、チャンスの場だと思っている。最後に食い込んでいけるように、自分の価値を示したい」と貪欲に結果を求めていくつもりだ。
同じG大阪からスタッフとして参加する遠藤保仁コーチ(45)も、名和田のパフォーマンスには大きな期待を寄せる。「本来はここに来るべき選手じゃないと思っている。ただ、彼のポジションは層が厚い。間違いなくいいもの持っているし、それをどのように生かすかは、彼自身もそうだし、周りの助けを借りながらやっていかなきゃいけない。まだ1年目なので、ミスを恐れずに積極的にトライして欲しい。ここに来れば、やっぱり違いを生み出すぐらいの選手。そのプレーを明日試合で見せて欲しい。彼にとってもいいきっかけになるような2日間になればいい」とエールを送った。
13日午後5時から、J-GREEN堺のメインフィールドで行われる関西学生選抜とのポストユースマッチで、背番号14の名和田がどんなプレーを見せるのか、注目が集まる。【永田淳】