
<春季高校野球新潟大会:北越4-3新潟明訓>◇10日◇準決勝◇長岡市悠久山球場
北越は昨秋の県大会優勝校・新潟明訓を4-3で破り、春は16年以来となる決勝進出を果たした。2-3の9回2死一、三塁で3番富樫琢磨二塁手(3年)が2点適時二塁打を放ち、試合をひっくり返した。中越は関根学園との接戦を4-3で制し、春は17年以来となるファイナル進出。同点の9回裏1死満塁で5番渡辺櫂史左翼手(2年)が左前にサヨナラ打を放った。決勝は11日に長岡市悠久山球場で行われる。
北越は9年ぶりの春決勝に駒を進めた。富樫が2-3の9回表2死一、三塁に大仕事。打席に入る前「周りが見えなくならないように、あえて笑顔をつくった」ことが奏功し、カウント1-2と追い込まれてからの4球目にうまく合わせた。「外の真っすぐ。(走者を)絶対に返してやろうという気持ちでいった」。ふわっと上がった打球が、前に飛び込んだ相手中堅手のグラブからこぼれ落ちると、走者2人が一気に生還した。「頼むから(打球が)落ちてくれ、と願っていた。良かった。これに満足せず、次も自分がやるべきことをしたい」と早くも優勝へ気持ちを切り替えた。【小林忠】