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花巻東・新田光志朗が県大会切符つかむ決勝2ラン「絶対に自分が決めてやるという思い」


花巻東高校は春季高校野球岩手大会で花北青雲を11-0で破った。試合を決定づけたのは、3年生の新田光志朗外野手の2点本塁打。この一打で試合は5回コールドで終了した。新田は、これまでの経験と集中力を存分に発揮し、県大会出場への期待を高めた。今春センバツでは準々決勝で強豪に敗北したものの、高打率を記録した。花巻東には将来有望な後輩選手も多く、新田はその中で自分の存在感を示すことに意欲を燃やしている。今夏の大会ではさらなる躍進を誓い、失敗を糧に進化を目指している。

花巻東対花北青雲 5回裏花巻東2死三塁、右越えに2点本塁打を放つ花巻東・新田(撮影・木村有優)

<春季高校野球岩手大会花北地区予選>◇2日◇北上市民江釣子野球場

頼れる3年生が、勝利を決定づける1発を放った。今春センバツ8強の花巻東が、花北青雲を11-0で下した。9-0の5回2死三塁、新田光志朗外野手(3年)が右越えに2点本塁打で5回コールド勝ちを決めた。

   ◇   ◇   ◇

鮮やかな幕切れだった。花巻東は9点リードで5回を迎えた。四球から盗塁などで走者を三塁に進めるも、すでに2死。投手も6回に向けて投球練習を行って備えていた。だが、打席の新田はこの回で試合を終わらせる一心だった。「ここで絶対に自分が決めてやるという思いしかありませんでした」。内角直球を捉えた当たりは「いったな」と手応え十分。右翼スタンドに吸い込まれた高校通算15本目は、県大会切符をつかむ決勝弾となった。

今春センバツではレベルの高さを痛感した。準々決勝で準Vに輝いた健大高崎(群馬)に1-9で大敗したが、収穫もあった。全3試合での打率は5割5分6厘。今秋ドラフト候補の健大高崎・石垣元気投手(3年)の155キロを中前へはじき返した。「甲子園は自分の持っている力以上を発揮できる場所だった」。大舞台での緊張感や雰囲気に、極限の集中力を生み出された。

さらに「後輩に負けたくない」という、並々ならぬ思いもモチベーションになる。同校は巨人古城茂幸内野守備コーチ(49)を父に持つ古城大翔内野手や、今春センバツでドジャース大谷やエンゼルス菊池も背負った出世番号「17」をつける赤間史弥外野手(ともに2年)が注目されている。新田は「1個下がすごい活躍をしているので、自分も負けないように存在感を出していかなくてはいけない」と闘志を燃やしている。

昨秋の岩手大会決勝では、一関学院に4-6で敗れた。同東北大会では4強入りしてセンバツ出場を決めるも「夏なら甲子園には行けていない」と満足はしていない。「まだ、岩手のてっぺんを取っていないので、夏につながるように、優勝にこだわってやっていきたい」と引き締めた。2度と敗戦の屈辱は味わわない。「もっとレベルアップして、あの舞台に戻り、次こそは勝ち上がりたい」。勝利を積み重ね、笑顔のエンディングを迎えるつもりだ。【木村有優】

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