
<ヤクルト2-3巨人>◇10日◇神宮
指揮官のハッパに発奮弾!? 巨人の若林楽人外野手(27)が初回1死から先制の3号ソロを打ち込んだ。ヤクルト先発ランバートにフルカウントと粘っての6球目。甘く入った高めのカットボールを左中間スタンド中段に運んだ。節目のプロ通算10号にもなり、「出塁する気持ちで打席に立ちました。最高の結果になり良かったです」と流れを呼び込んだ。
4月20日ヤクルト戦(神宮)でもランバートから左越えソロを放った。好相性を示すように先頭打者で迎えた4回は、スライダーを三塁線に高いバウンドで打ち返して内野安打。岸田の二ゴロで勝ち越しのホームを踏んだ。
初舞台へ、燃える言葉があった。8日に行われた「マイナビオールスターゲーム2025」の発表会見。セ・リーグの指揮を執る阿部監督は自軍の注目選手を問われ、「今このまま突っ走ってほしいのは若林とか。経験したことがない舞台に立って、それをきっかけにレギュラーをとってほしいなという希望はあります」と期待を寄せた。
6日阪神戦(東京ドーム)で主砲の岡本が左肘靱帯(じんたい)を損傷し、全治3カ月で長期離脱した。チームの窮地に好調さを買われた背番号59は、7日の試合では3番で起用されて2ランと中軸でも頼れる力を示したばかり。この日は再び2番に戻って、攻撃のけん引役となった。【阿部健吾】