
ガンバ大阪FW宇佐美貴史(33)が、チームと自身の状態が上がった中での次戦で自信を確かなものにする。
10日は翌日のサンフレッチェ広島戦(パナスタ)に向けて大阪・吹田市内の練習場で非公開練習。取材に応じた宇佐美は、京都サンガF.C.、湘南ベルマーレ、浦和レッズを破って3連勝した好調の要因が、ディフェンス面にあるとした。「ここ3試合で1失点。守れていることが自分たちの調子のバロメーターになっている。守れて時間が進んでいくにつれて、メンタリティーがどんどん上がっていく。逆に失点してしまうと、自分たちが燃やしていけるはずの熱量が落ちてしまう。点が取れていることよりも、失点が減っていることが大きい」。個々がハードに戦い、簡単な失点をしないことが、チームを支えていると話した。
それでも現状に満足しているわけではない。「今は3連勝しているけど、試合によって波がある。その波をなくしていけるか。今出せている強みや、隠せている弱みを継続できるかというところは、確固たるものにはなっていない」と口にし、気を引き締める。
そんな中で迎える力あるチームとの試合は、格好の腕試しの機会となる。「広島、神戸と続くここからで、自信をより深められるかどうか」。昨季の2強との戦いが今後に向けて大きなものになると位置付けた。
チームとともに、宇佐美自身の状態も右肩上がりだ。ボールを持った時はもちろん、裏への抜け出しや、猛烈なスプリントでのプレスバックで相手の脅威となっており、そのコンディションには「徐々に上がってきているなと思うし、ギアがしっかり出せるようになってきた。そこは個人としていいところ」と手応えを感じている様子。調子を上げ続けるエースが広島戦でもチームをけん引し、上位に定着させる。【永田淳】