
日本代表森保一監督(56)が9日、都内でビジネスイベント「乗り越える。人生の特別講義Climbers」で講演を行い、DF長友佑都(38)の存在感の大きさを語った。
ビジネスパーソン向けにマネジメント論を紹介する中で、昨年から継続的に招集しているベテランDFについて言及。「全てがポジティブですね。彼のキャラクター、経験、出せるパフォーマンス、ピッチ内外の全てが、後輩の選手たちにポジティブな最高の好影響をもたらしてくれている」と絶賛した。
プレー基準の高さは大前提で、豊富な経験値やチーム内での立ち回りを高く評価。長友は、明治大(明大)時代にレギュラーではなくスタンドから太鼓をたたいていた時代から、今季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝に進出を決めて4度目の頂点を目指す強豪、インテル・ミラノ(イタリア)などで長くプレーした経験まで、持ち合わせている。
その過去から、コーチではなく同じ選手目線で、欧州トップで活躍する選手から、代表内で出番の少ない選手まで、さまざまな層にアプローチすることが可能だ。
森保監督は「選手でいながらコーチの役割もしてくれるのは、彼だからこそ、できること。日本を背負って戦う、日の丸を背負って戦うことの魂、大和魂を注入してくれる選手がいることは絶対的に必要なこと」と賛辞が止まらなかった。【佐藤成】