
<中日1-2DeNA>◇5日◇バンテリンドーム
DeNAが中日のゴールデンルーキー金丸の前に立ちはだかった。昨年のドラフト会議でDeNAも1位指名を行って抽せんで外れた左腕のプロ初登板初先発。三浦大輔監督(51)は試合前、金丸との対戦に「運命です」と話しつつ「受け身になりすぎないように」と積極性の大事さを強調していた。
打線には下半身のコンディション不良で離脱していたDeNAタイラー・オースティン内野手(33)と右手親指骨折で離脱していた桑原将志外野手(31)が1軍復帰して即スタメンに名を連ねた。
1点を追う4回にその打線がつながった。1死からオースティンが四球を選ぶと、蝦名、三森の連打で満塁。続く山本が詰まりながらも、左前へ逆転の2点適時打。「もう何度目かわからないぐらいのチャンスでの打席でしたが、うまく割り切って打つことができました」と昨年3月、侍ジャパンでバッテリーを組んで完全リレーを達成した金丸を気持ちで捉えた。
投げては先発ケイが格の違いを見せつけた。3回先頭、木下に先制ソロを打たれるも、6回まではそれ以外で安打を許さず。最速158キロの直球とカットボール、スイーパーを駆使して中日打線を封じ込めた。5回まで55球と省エネ投球を披露。今季最長の8回を投げて3安打1失点で3勝目を挙げた。
9回は“若葉マークのクローザー”入江が最速159キロを含めて剛速球を連発。遅くても157キロ以上の直球で封じ込めた。
復帰した桑原は2安打、オースティンは3四球を選んで存在感を発揮した。