
日本ハム達孝太投手(21)が2日、今季1軍初登板となる4日西武戦へ向けてエスコンフィールドで行われた先発投手練習に参加した。
昨年3月の春季教育リーグ以来となる本拠地マウンドで投球練習も行い、感触を確認した。4月の2軍戦では自己最速となる156キロもマークした22年ドラフト1位右腕は2軍で着実に深めた自信を持って、エスコン初先発のマウンドに上がる。
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今季初先発の日が近づいても、達らしく、ひょうひょうと言った。「(気持ちは)何も変わらんす。いつも通り普通に投げれば、いけるんじゃないですか?」。不敵な笑みを浮かべ、揺るがない自信を口にした。
自信の裏には準備がある。「いつもそんなに詳しくバッターの研究はしない。その時の感覚で、良い球を選択すれば良い」と直感を重視するが、本拠地には押さえるべき“ツボ”があることを予習済みだ。
エスコンフィールドは昨季、12球団の本拠地球場トップの137本塁打を記録した打者有利な「ヒッターズパーク」。また、昨年3月2日の教育リーグで登板した際との変更点は内野が天然芝から人工芝となったこと。強いゴロが失速しづらくなった。
注意点が増えた本拠地マウンドに対応するために「打球速度を速くしないことが一番。打球クオリティーが高くなる(甘い)ボールは投げたくない」。勝つために必要な投球を頭の中でしっかり整理できているから、自信も深まる。
イースタン・リーグでは5試合登板で1勝1敗、防御率0・35は堂々のトップで、25回2/3を投げて24奪三振。圧倒的な数字を残したことも自信の源だ。「やることは変わらないので。(1軍と2軍で)ピッチャーとキャッチャーの距離が変わるわけじゃないですし」と、どこまでも平常心。その中で「いつも通り投げて、どこまで抑えられるのか見てみたい」。力と自信を蓄えて自身への期待感も高まる達が、満を持してエスコンフィールドで実力を披露する。【黒須亮】