
<日本ハム2-1ロッテ>◇26日◇エスコンフィールド
日本ハム加藤貴之投手(32)が今季最長となる7回を投げ、5安打1失点の快投で2勝目を挙げた。「先制点を取られてしまったんですけど、そこからは郡司の配球や野手の守りもあって、なんとか粘り強く投げることができました」。内野ゴロの間に1点を奪われた3回以外は、淡々とストライクゾーンに投球を集めて凡打の山を築いた。
7回まで投げ切ると待望の援護点も生まれた。まずは野村が同点4号ソロ。8回も続投するつもりでベンチ前でキャッチボールを始めると、レイエスが決勝の3号ソロを放った。「レイエスが打って、もしかしたら代わるかなと思った」と予想通りに降板。あとは信頼する救援陣が自身の白星を守ってくれた。
今季も精密機械のような制球力は健在だ。4試合目の登板で初めて四球を与えたのが、6回2死一塁で対戦した中村奨の打席だった。のべ91人目での初四球にも「特に変わらないです。いずれ出るものですし」と動揺なく投げられたのも、さすがだ。「チームは流れ的に良くなかったですし、この1勝はでかいと思います。本当に勝ててよかった」と安堵(あんど)の表情だった。【木下大輔】