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【阪神】佐藤輝明が“恩返し弾”で最速10号 バース以来タテジマ39年ぶりキングへ一直線


阪神タイガースの佐藤輝明選手が、2023年5月1日の試合で中日ドラゴンズの三浦投手から同点のソロ本塁打を放ち、両リーグ最速で今季10本目のホームランを達成しました。佐藤のホームランは、左打者として球団初の記録で、過去の阪神の右打者たちの記録を超える可能性を示しています。 阪神は試合で中日に敗れ、今季初の4連敗を喫しましたが、佐藤の活躍は希望の光となっています。また、試合終盤にはヒットと2年ぶりとなる盗塁を記録し、さらなる成長を見せました。佐藤は昨年よりも約3ヶ月早く10本に到達し、今季143試合で52本ペースという驚異的な成績を誇示しています。恩師との思い出や自身の成長を糧に、更なる飛躍が期待されます。

中日対阪神 5回表阪神2死、佐藤輝は同点ソロ本塁打を放つ(撮影・上田博志)

<中日3-2阪神>◇1日◇バンテリンドーム

トンネルのまぶしい光だ! 阪神佐藤輝明内野手(26)が両リーグ最速の2桁弾を放った。1点を追う5回に中日先発三浦から左翼へ一時同点ソロ。左打者の両リーグ最速10号は球団初の快挙だ。阪神右打者の過去4人はその後逆転されて誰も本塁打王にはなれなかったが、昨年より3カ月も早いペースで量産する背番号8は覚醒の予感たっぷり。チームは今季最長の4連敗を喫したが、バース以来タテジマ39年ぶりのキングへ一直線だ。

   ◇   ◇   ◇

球場の広さも、打球方向も佐藤輝には関係ない。「いいスイングができた」。振り抜いた打球は、右打者のように左翼方向に伸びた。着弾はバンテリンドームのフェンスギリギリ。両リーグ最速の今季10号にも、表情は引き締まったままだった。「よかったんじゃないですかね。まだ先は長いので。頑張ります」。敵地で鳴りやまない大歓声を浴びながら、淡々とダイヤモンドを一周した。

1点を追う5回2死、中日先発三浦の142キロ直球を捉えた。中堅から左方向への1発は、10発中7本目だ。直前のイニングでは中日高橋周の放った右翼フェンス上部への打球が、リクエスト検証で本塁打から二塁打に修正された。改めてドームの広さを感じた直後、逆方向でも関係なく規格外のパワーで持っていった。

自身最速、27試合目でのシーズン2桁本塁打到達。球団で両リーグ最速を記録したのは06年の浜中治以来、19年ぶり7度目で5人目だ。左打者ではあのバースや掛布らも成し遂げられなかった球団初の快挙だ。さらにこれまで両リーグ最速10号を放った右打者の先輩たちは、その後逆転され、本塁打王を逃している。阪神選手では86年バースを最後に遠ざかる本塁打王へ。そんな期待が大きくふくらむパワーだ。

強烈な“恩返し弾”だった。1発の瞬間、中日井上監督はベンチから苦笑いで見つめていた。佐藤輝にとって新人時代の21年から2年間、阪神ヘッドコーチとして師事した存在だった。2軍再調整を命じられていた昨年5月の2軍中日戦。ナゴヤ球場の三塁側ベンチへあいさつに行くと、当時中日2軍監督だった恩師から言葉をかけられた。「もったいないぞ!」。

野球に取り組む姿勢の部分で成長の余地を感じていた敵将から、思わぬ言葉をかけられた。ポテンシャルも純粋な性格も知るからこそ、プレー以外のふるまいで損をするのが歯がゆかったようだ。「テルアキ」と呼ばれてかわがいがられた佐藤輝も、そんな恩師の言葉にじっくり耳を傾けた。

あれから約1年。たくましく、頼もしい虎の4番に成長した。最終回には中前打を放ち、2年ぶりの盗塁もマーク。好機を広げ、虎の意地を体現した。今季初の4連敗を喫した中で見せた希望の光。5月もテルが元気だ。【波部俊之介】

▼佐藤輝のチーム27試合目での到達は新人年の21年33試合目を抜いて自己最速。4年目の昨季は試合数と到達日ともに自己最遅でチーム113試合目の8月21日に到達しており、約3カ月半も早まった。今季は143試合で52発ペース。

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