
<ソフトバンク1-6日本ハム>◇30日◇みずほペイペイドーム
日本ハム山崎福也投手(32)が笑顔満開の今季初勝利だ。ソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)に先発して5回3安打1失点(自責0)と好投。打線の援護も受けて今季4度目の登板でついに白星が舞い込んだ。開幕から1カ月以上も勝てない、悶々とした日々もようやく終了。チームを連勝で単独2位浮上に導いた1勝で自身通算50勝の節目を刻んだ背番号18の巻き返しが、いよいよ始まる。
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試合後、山崎は笑顔で言った。
山崎 いやぁ…4試合目ですもんね。でもでも、まあまあ、ちょっと遅かったかなって感じですけど、今日(白星が)付いたんでよかったです。
ここまで開幕ローテの金村、加藤貴、バーヘイゲン、伊藤、北山はみんな白星を挙げていた。その中で、週5試合と余裕のある日程から20日に“リフレッシュ抹消”から挑んだ今季4度目の先発は「正直、焦りもありました」。
3回まではテンポ良くゼロを並べた。4回に3点の援護をもらった後に「焦り」が出てしまった。4回の先頭打者に四球。この出塁が失点につながった。勝利投手の権利まで、あと1死に迫った5回2死無走者の場面でも四球を与えた。
山崎 ちょっと勝ちを意識しすぎて、守りに入ってしまった自分がいた。5回もそうですし、4回に1点入ったところも。そこも、ちょっと余計なフォアボールだった。だいぶ守りに入っていたかなって自分自身、思っていました。
だから、5回限りでの降板も当然と受け止めた。球数は81球。余力もあったが、首脳陣が下した継投という判断に「(5回を投げおえても気持ちが)切り替え、できていなかった。なので、たぶん代わりました。今日の代え時は僕自身も納得できた」と振り返った。
もう弱気な自分とはサヨナラだ。4月最後の試合で手に入れた白星こそ、何よりも良薬。「メンタル的なところで今日は反省点があったけど、1個勝ちがついたんで、これからは大丈夫かな」。新庄監督も「山崎福也くん、まず1勝。こっから乗っていけると思うんでね、期待しましょう」と、ひと安心だ。
この白星が通算50勝目となった山崎は「50勝だったんですね…全然気にしてなかったです。200勝目指して、頑張ります(笑い)」。モヤモヤが晴れた山崎に、最高の笑顔が戻った。【木下大輔】