
“金”色ネイルで、お“金”を払って、値千“金”のホームランを放った。ロッテ角中勝也外野手(37)が令和“7”年の4月2“7”日、令和に入ってからNPB通算7777号となる決勝2ランを放った。2カード連続の勝ち越しを呼び込み、チームは勝率5割に復帰した。
2-2の4回無死二塁、フルカウントから日本ハム金村の147キロ直球を右翼ブルペンへ突き刺した。今季1号に「追い込まれてからは、とりあえずランナー進めたいぐらいにしか思ってなかった。結果的にはすごいうれしいですけど、バッティングの内容的にはあんまり満足できない」と告白した。それでも最高の結果になるのが、経験のなせる技。吉井監督も「普通、進塁打と思ったら、左バッターが細工すると左方向にフライ上がっちゃうんですけど、うまくライトの方に強い当たりを打てるのは技術」と脱帽した。
前夜には遠征に同行する外野手7人全員で角中主催の「外野手会」が開かれ、北海道名物ジンギスカンなどを楽しんだ。約2時間、野球の話が大半。試合やバッティングを語り尽くした。角中は「外野手で7本ぐらいヒット出たんで、昨日お金払った甲斐があった」と太っ腹な笑顔を見せた。
若手の台頭が著しいが、ゴールドのネイルを施したベテランは衰え知らず。「強いチームは自然と若い選手が出てきますし、その中である程度中堅だったりベテランがいい働きをできるチームが強いチームだと思う。継続してやっていけたら」と輝きを放つ。【星夏穂】