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【巨人】田中将大2軍戦で2回完全「ようやく感覚が」 199勝目へ鍵は「本物のアウトロー」


巨人の田中将大投手が25日のイースタン・リーグ日本ハム戦に先発し、完璧な2回を投げ切りました。140キロ台の直球と変化球の制球が安定し、「感覚ができ始めてきている」と手応えを感じた様子です。この試合で強調されたのは「アウトロー」の重要性で、桑田真澄2軍監督は特にミットに収まる位置を狙うことの必要性を指摘しました。田中は次の1軍復帰予定の5月1日広島戦に向け、日米通算200勝に王手をかけています。田中の復活に期待がかかる中、同僚の戸郷投手も好投を見せました。

イースタン公式戦 巨人対日本ハム 2回の投球を終えた巨人先発の田中将は好守を見せた荒巻に声を掛ける(撮影・小沢裕)

2軍調整中の巨人田中将大投手(36)が25日、イースタン・リーグの日本ハム戦(ジャイアンツタウン)に先発し、2回を完璧に抑えた。140キロ台前半の直球、変化球ともに制球が安定。「ようやく感覚ができ始めてきている」と手応えを口にした。17日のDeNA戦で2回6失点。日米通算199勝目をかけて1軍復帰予定の5月1日広島戦(東京ドーム)へ、桑田真澄2軍監督(57)は「本物のアウトロー」が鍵とした。復活を目指す戸郷翔征投手(25)は2番手で登板し、6回2安打1失点だった。

   ◇   ◇   ◇

田中将が予定通りの2回を完璧に抑えてマウンドを降りてから約2時間後。球場のベンチ裏の通路で桑田監督が左の手のひらを向けた。「こことここの違いです」。右手の指で示したのはグラブで言えば親指付近と小指付近だった。

「僕はどのピッチャーにも伝えるのは本物のアウトロー、それだけですね」。右打者の外角低め、ただミットに収まるだけでは“普通”。さらに外いっぱい、親指付近に収まるものが“本物”だと示した。同じ外角低めでも収まる位置で「1、2個分は違うかな」とし、「今日は2、3球、いいところにきていた。ボールでしたが、僕はいいボールだったなと思ってます」とほほ笑んだ。

この日、田中将が意識した1つも低めの精度だった。「コースをきっちり投げ分けられればと。コース、高さ。メリハリですね。イメージができ始めている」と振り返った。初回の1球目、142キロの直球から入った。3者凡退に抑え、2回は好調の日本ハム4番有園を直球で差し込んで三ゴロ、5番進藤には最速145キロもマーク。ルーキー荒巻の好捕で三ゴロにはグラブをたたいて感謝し、最後は6番清水優を変化球で空振り三振締め。「自分の中ではこれまでとの違いは出せた」とうなずいた。

17日のDeNA戦では、定まらない直球に悩まされた。浮いた球、変化球を痛打される場面があった。ファーム調整を続けてる中で、「真っすぐがベルトから上にしか集まってこないとなれば『それより低いところは全部変化球や』となる」と敗因を分析していた。密着指導もした桑田監督は「野球の歴史でどの時代のデータを取ってもアウトローは一番打率が低い。僕自身もアウトローで生きてきた人間」と説く。

大台の日米通算200勝まであと2勝。王手をかけたい次戦へ、「長いイニング通してそういう(コースを意識した)投球していって、相手を抑えられるように」とつなげていく。日米で“本物”ぶりを示し続けた男が、違いを見せる。【阿部健吾】

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