
ヤクルト石山泰稚投手(36)が「打たれて当たり前」の精神で無双モードを継続させる。
24日、広島から名古屋入りし、25日からの中日3連戦(バンテリンドーム)に備えた。ここまで開幕から8試合の登板し、すべて1回を完全投球を続ける。打者24人連続に対し、1人の走者すら許していない。次回登板で1回を3者凡退に抑えれば、「27人連続アウト」の達成となる。
ベテラン右腕は「打たれて当たり前。打たれないことなんて、めったにないと思っている。去年とか相当打たれていますしね。あまり意識せず、普通に投げたいです。そんな期待しないで見てください。すぐ終わると思うので」と意に介さない。昨季は37試合で防御率4・35だった。変わらず、割り切った思考で向かう。
5日中日戦では3者連続3球三振の「イマキュレート(欠点のない)イニング」も達成した。開幕からの無双状態に、石山は「ムーチョ(中村悠)とか、まっちゃん(松本直)、古賀とかが、いいリードをしてくれているから、そうなっていると思う」と捕手に感謝した。
「スロー調整」の心がけが、逆に春先からの好結果につながっている。6月以降、防御率5・81だった昨季の反省を生かし、「夏くらいに調子を上げられればぐらいの楽な気持ち」とキャンプからマイペースで調整してきた。実戦期間もウエートの頻度を例年よりも落とし、コンディショニングを意識する。「年齢も年齢なので。なんとか長く(調子を)持たせようとはしています」と体と向き合う。
残り7セーブで通算100セーブにも到達する。13年目のベテランが、まだまだブルペンの柱として支えていく。