
<ポストユースマッチ:U-22Jリーグ選抜0-0(7PK8)関東大学選抜>◇22日◇第一カッターフィールド
U-22Jリーグ選抜は関東大学選抜に0-0からPK戦の末、7-8で敗れた。
ポストユース世代の育成強化を目的に日本サッカー協会(JFA)とJリーグが手を取り合い始まった新施策の第1弾。28年ロサンゼルスオリンピック(五輪)を目指すU-20(20歳以下)日本代表とU-23(23歳以下)日本代表コーチの羽田憲司氏(43)が監督を務め、元日本代表の小野伸二氏(45)らがコーチとして1泊2日の活動を行った。
収穫のある試合となった。日本代表の森保一監督(56)らが視察する中で、プロで出場機会の少ないメンバーは、実戦経験の多い同世代の大学生に押される場面もあった。羽田監督は選手たちの実戦感覚の少なさに危機感を示した。
「それぞれチームに置かれている状況の差は明らかに大学生と差はみられた。協会、Jリーグ含めて早急に考えていると思うんですけど、どうしていかなきゃいけない。こういう機会をもっとやった方がいいなと改めて思いました」
今回出場した多くのメンバーはユース年代までは同世代でレベルが上にあったはずの選手たち。それでも日々公式戦に出場していない中で、大学生との差を見せられなかった。ただ選手たちがそこに問題意識を持ち、改善につながれば、日本サッカー界にとって意味のある活動となる。羽田監督は「日常で変えていくしかない。自分に矢印を向けて、トレーニングしていくしかないですよね」と期待した。
Jリーグは来年にもU-21リーグの創設を検討している。この日の試合内容がその必要性に説得力を与える物になった。団長を務めたJリーグの足立修フットボールダイレクターは「とにかくやっぱり一番成長期の時にゲームの時間というのは大事だなと。我々もですが、今日たくさんのJリーグのチーム関係者も来たと思いますので、そのあたりは感じ取れたんじゃないか。一番感じたのは選手だと思います」とうなずいた。