
巨人甲斐拓也捕手(32)が「日刊スポーツ×ニッポン放送ショウアップナイター」スペシャルインタビューに応じた。ベストナイン3回、ゴールデン・グラブ賞7回の受賞歴を誇る球界屈指の名捕手は、今季から新天地でのプレーを決断。聞き手の里崎智也氏(48=日刊スポーツ評論家)に捕手ならではの苦悩を打ち明けた。打撃好調の要因、パ・リーグの野球との違いなども語った。【取材・構成=水谷京裕】
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里崎 開幕してから打撃が絶好調。感覚的にはどうですか。
甲斐 感覚はいいと思います。
里崎 昨年までと、何か違いはありますか。
甲斐 昨年やってきたことを継続しながらという感じです。
里崎 昨年も結構いい感じでしたもんね。
甲斐 感じは悪くなかったので。大きく変えるというよりは、継続しながらもっといい方向に行くようにやっている感じです。
里崎 キャンプでも何か大きく変えたというのは、なかったんですか。
甲斐 キャンプでは阿部監督にいろいろ言っていただいて。直すところは直さないといけないなっていう風に思いながらですね。
里崎 何か大きなヒントはありましたか。
甲斐 バットの出方もそうだし、トップの位置もどうしても2度引きしてる部分がキャンプの時はあったので。そこら辺は監督からもそういう風に言っていただいて。『ちょっとバスターで打ってみたら』という話をしてもらったり。バスターでバッティング練習で打ってみた時に、自分の中でもいい感覚というか、トップに持ってくる時の少しヒントはそこであったかなという風に感じています。
里崎 開幕してから数試合戦ってみて、何かパ・リーグとの違いとか変化はありましたか。
甲斐 もう技術。セ・リーグの技術というか、パ・リーグはどちらかというと力任せではないですけど、力で押すところがやっぱりあった。こっちに来て投球術というか、いい意味でずる賢いじゃないですけど、ピッチャーは器用だなという風に思いますね。
里崎 ソフトバンクで試合に出始めた時と同じぐらい、新鮮な気持ちとプレッシャーと緊張感があると思いますけど、どうですか。
甲斐 本当にそれはそうですね。
里崎 もしホークスにいたら、多分ここまでの緊張感はなかったと思うんですけど。
甲斐 ないと思います、間違いなく。チーム内もそうですけど、やっぱりファンからの目線もあると思いますし。ある程度やらないといけないので、そこは開幕してからもそうですけど、シーズン中ずっとそういった思いがつきまとうのかなという風には思います。
里崎 キャンプ中から、結構ピッチャーとはコミュニケーションを取ってきましたか。
甲斐 取ってきているんですけど、まだまだ足りないなと試合を通して感じますね。試合の中で感じ取れることってやっぱりあるじゃないですか。それが、やっと試合の中で少しずつ感じ取れるようになってきている。それでもまだ、正直分からないと感じることが多いので。そこはやっぱり大変だなと思いますね。
里崎 コミュニケーションを取らないと。納得して(サインに)うなずいているのか、仕方なく投げているのかとか、分からないですもんね。
甲斐 まだマウンド上でも「それいくの」っていう表情をしているのが、こっちから見て取れる時があるので。そこはもうちょっと時間が必要になってくるのかなという風に思いますね。
里崎 最後に、ジャイアンツファンの皆さんに一言お願いします。
甲斐 結果が全てだと思いますし。リーグ優勝、日本一しか考えてないので、そのために頑張りたいなと思います。
○…日刊スポーツ評論家の里崎智也氏がインタビュアーを務めた、巨人甲斐のスペシャルインタビューは「ニッポン放送ショウアップナイター」(午後5時50分から)で22日から5日間連続で放送する。22日から巨人-中日2連戦、24日はDeNA-阪神、25日から阪神-巨人3連戦を実況中継。また、「ニッポン放送ショウアップナイター」では「総額100万円相当プレゼント!熱ラジ!祭り」を開催中。おいしいハンバーグに現金最大5万円が当たる。