
<フランスリーグ:スタッド・ランス1-0トゥールーズ>◇20日◇第30節◇スタッド・オーギュスト・デローヌ
日本代表3人が先発したスタッド・ランスは、ホームでトゥールーズを1-0で下し、2連勝で勝ち点を32に伸ばした。FW伊東純也(32)とDF関根大輝(22)がフル出場。FW中村敬斗(24)は後半34分までプレーした。3人がゴールに絡むことはなかったが、前半39分のFWシエバチュの加入後初ゴールが決勝点となった。
序盤は押し込まれる展開だった。だが、前半27分に一瞬の隙を突き、MFブタが敵陣ゴール前へ抜け出そうとした。対応したトゥールーズのDFマッケンジーがペナルティーエリア手前で倒し、決定機阻止で一発レッド。数的優位に立ったチームは前半39分、シエバチュがDFアキエメの左クロスを高い打点のヘッドで合わせて先制した。前半はピンチもあったが、GKディウフの好セーブが光った。
後半17分、伊東が個人技でチャンスをつくる。右サイドから巧みな足技で相手2人をかわして中央に切れ込み、ペナルティーエリア外から左足を一閃(いっせん)。強烈なシュートはクロスバーを直撃し、惜しくもゴールはならなかった。
伊東は中村とともに3月のFIFAワールドカップ(W杯)北中米大会アジア最終予選で日本の本大会出場権獲得に貢献した。この日の試合前の記者会見で「(中村)敬斗とかとは代表が終わっていい流れでチームに戻れたらいいねという話をしていた。実際、チームは追い込まれてからいい流れでポイントを重ねていると思うので、これを続けていけば降格はしないんじゃないかと思う」と話していた。
チームはそのまま無失点で勝ちきり、3月の代表戦後は上位を争うマルセイユ戦を含め4試合で3勝と上向き。前節の15位から13位に順位を上げた。