
<明治安田J2:札幌2-1藤枝>◇第10節◇20日◇プレド
北海道コンサドーレ札幌がホームで藤枝MYFCに逆転で2試合ぶり勝利を挙げた。ホーム2連勝。1-1の後半9分、左ショートコーナーからFWアマドゥ・バカヨコ(29)がヘディングで決勝ゴールをたたき込んだ。今季4試合ぶり2点目に「やっとゴールを決められてうれしい」とお立ち台でほほえんだ。
勝ち越し直前、ベンチではFWキム・ゴンヒ(30)がバカヨコとの交代準備をしていた。「俺はもう最後だから」とラストプレーと悟り、集中した。好パスを受けると頭で合わせた。得点後、交代を取りやめ後半22分までプレーした。岩政大樹監督(43)は「よくあそこで決めてくれた。1つの彼の転機かもしれない」と喜んだ。
前節水戸ホーリーホック戦では相手選手に熱くなり過ぎ、イエローカードも受けた。指揮官から「エースストライカーとしてふさわしくない行動」とたしなめられ、練習では2日間控え組にもまわった。それでも反省を示して先発を託され、起用に応える決定的な仕事を果たした。
順位は変わらず17位。「チームのためにもっともっと頑張りたい」とバカヨコ。さらに得点を重ねていく。【保坂果那】
○…MF深井一希(30)が昨年10月5日ガンバ大阪戦以来197日ぶり出場を果たした。後半37分に投入されると、会場から大拍手を浴びた。度重なる膝のケガ、手術に泣き、痛みが取れず円形脱毛症になるほど悩むこともあったが、ピッチに帰って来た。「チームを助けられるように努力するだけ」と待ち望んでいた復帰戦を終え、勝利の瞬間に立ち会った。
○…0-1の前半30分、直接FKで今季1号となる同点ゴールを決めたMF田中克幸(23)「蹴る前から相手のGKがボールを見えていないのがわかっていたので、枠にちょっと速いボールを蹴れば入りそうだなと思った」