
<ヤクルト5-7阪神>◇17日◇神宮
上半身のコンディション不良から復帰したヤクルト村上宗隆内野手(25)が、わずか1日で再離脱の見通しとなった。4-5の9回2死二塁、顔をしかめた。阪神岩崎の高め144キロ直球を強くスイング。空振りした後、上半身に痛みが走った。自ら打席を外れ、そのまま一塁側ベンチに歩いた。交代を申し出て、ベンチに座り込み、バットを置いた。高津監督は代打赤羽を告げ、村上は試合中にクラブハウスに引き揚げた。
再出発の一戦となるはずだった。試合後、高津監督は「再発ですね。もちろん万全ではないと(1軍に)上げないので。難しいところですね。トレーナーさんも本人も『もう行ける』と判断してのこれなので、万全だったと思います」と声を落とした。3月中旬に上半身コンディション不良で離脱後、リハビリを積んできた。8日イースタン・リーグ西武戦で1カ月ぶりに実戦復帰し、2軍戦には5試合出場していた。
「4番右翼」で昇格即スタメン出場していた。外野での出場はプロ8年目、837試合目で初だった。4回1死は木浪の後方への打球を背走し、切り返して捕球するなど8度の守備機会を無難に処理。バットでは8回1死から左前打を放ち、4打数1安打だった。試合前は「何とか少しでも力になりたい。感謝の気持ちを忘れず、1試合ずつ頑張っていきたい」と話していたが、再びアクシデントに見舞われた。
チームもリードを守り切れず、延長戦で競り負けた。借金2で単独最下位となり、また主砲を欠く戦いを強いられる。3年ぶりリーグ奪還へ、早くも耐え時を迎えた。【上田悠太】