
<明治安田J1:神戸2-1川崎F>◇16日◇第12節◇ノエスタ
ヴィッセル神戸FW佐々木大樹(25)が今季2点目となる先制ゴールを決めて、今季ホーム初勝利での連勝をもたらした。
前半30分にはMFエリキ(30)が猛烈なプレスで相手GKのボールを触り、そのこぼれたボールが自身の前にこぼれてきた。しかしワンタッチで狙ったシュートはゴール左に外れた。それでも「FWだったら決めきらなければいけないシーンだったと思うけど、下を向いてもしょうがないと切り替えた」と集中し続け、直後の同31分に結果を出した。ペナルティーエリアに入って右から打ったシュートが相手に当たってゴールに吸い込まれ、直前のミスを帳消しにする先制弾。「ここはFWなら打つべきかなと。相手に当たって軌道が変わって、その時に入ったなと思った。もっともっとこの味をかみしめていきたい」。FW大迫勇也(34)がベンチスタートとなった中で先発し、攻守にハードワークを続けた男が、FW起用に結果で応えた。「サコくん(大迫)に疲労がたまっていた中で僕にチャンスが来た。そこで結果が出せたのは自分としても大きな収穫」。今季神戸のエースナンバーである「13」を背負うアカデミー育ちが、3連覇を目指すチームを加速させた。【永田淳】