
<巨人5-0DeNA>◇16日◇東京ドーム
巨人が主砲の“確信ダブル”で連勝を飾った。岡本和真内野手(28)がDeNA先発のバウアーを粉砕。2点リードの3回にバックスクリーン左に4号ソロを放つと、続く5回にも左翼席への5号2ラン。自身17度目の1試合2発で、難敵助っ人をKOした。岡本が1試合複数本塁打を放てばチームは17戦17勝。先発山崎伊織投手(26)も7回5安打10奪三振無失点の好投で3勝目をマーク。開幕から23イニング連続無失点で勝率10割で防御率0・00をキープし、チームを2連勝に導いた。
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岡本に“ごまかし”は通用しなかった。3回1死。1ストライクからの2球目、バウアーの129キロスライダーを完璧に捉えた打球は、バックスクリーン左に飛び込んだ。バウアーのクイック投法に惑わされることなく、ほぼノーステップで対応した4号ソロ。「捉えられて良かったなと思います」と振り返った。
一度火が付いた4番の勢いは止まらなかった。続く5回2死二塁で迎えた第3打席。155キロど真ん中直球を左翼席中段まで運び、ダメ押しの5号2ランを放った。今度はバウアーの大きく足を上げた投球モーションを攻略したが「そういうモーションをしてるっていうのはね、試合前から言われたことなので」と、さらりと言ってみせた。
仕切り直しの3連戦で、早速結果を残した。チームは先週末の広島との敵地3連戦で3連敗。自身も開幕からの連続試合安打が「12」でストップするなど、3試合で10打数1安打と低調気味だった。この日の試合前の打撃練習中には、阿部監督と話し込む姿も。「自分が感じてることと、(監督から)言われたことが一緒だった。そこを修正しようと思って取り組んでる時だったので、そういうアドバイスもらって良かった」。2打席連続弾で期待に応え、指揮官も「(悪いところを)うまく修正できたんじゃないかなと思います」と評価した。
チームリーダーとしての自覚を持ってグラウンドに立つ。開幕前に丸が右足の負傷で離脱すれば、15日には開幕から調子が上がらなかった坂本が登録抹消。年長者2人を欠いた中での戦いを強いられているが「今いるメンバーでしっかり頑張りたいなと思います」。チームと打線の中心に、岡本がどっしりと構える。【水谷京裕】