
<ブルージェイズ3-1オリオールズ>◇30日(日本時間31日)◇ロジャーセンター
メジャーデビュー戦に臨んだオリオールズ菅野智之投手(35)は、4回4安打2失点2四球1奪三振で、「両手のけいれん」のため、途中交代し、敗戦投手となった。
試合後の、主な一問一答は次の通り。
-残念な気持ち
そうですね。徐々に良くなってきた途中なので、もうちょっと投げたかったというのはあります。
-2回以降、立ち直った
ボール先行になってしまったので、投手コーチ、捕手と話して、先に手を打っていこうというのを意識して投げたら、初回以降はそれがいい方向に転んだと思います。
-緊張したか
ちょっとだけ緊張しました。
-待ち望んだ登板
どんな結果が出ても、しっかり受け入れようという覚悟で来てますし、もうちょっとできるなという部分もあれば、いいところもたくさんあったので次につながると思います。
-メジャーのマウンド
やっぱり想像していた通り、すばらしい空間だなと思いましたし、あんなに初回からストライクが入らないのは人生で1度もないです。いい経験になったと思います。最後はちょっと残念というか、1回(手が)つってしまうと、どうにもならないので、次は落ち着いて投げられればいいと思います。
-両手のけいれん
4回のマウンドにいる時から左がグローブの中でつっていて、いやだなと思っていて、(5回の)マウンドへ行く前に右手もつり始めて、1球投げたら指がくっついちゃってたので、ちょっと難しかったです。
-今後は
つっただけなので。
-試合前の高揚感は
しっかりかみしめるところはかみしめて、緊張してたとか、自分をコントロールできないとかではなくて、なんか、今まで経験したことのないような感覚だったので、ちょっと表現が難しいですけど、貴重な経験になりました。
-打者に集中するのは簡単ではなかった
スタートから(1番打者に)インサイドを攻めなきゃいけなかったので、いきなりぶつけるのはイヤだなと思いながら、ああいう引っかけになってしまったんですけど、でも次からは大丈夫だと思います。
-途中からの修正は
オープン戦の最後もそうでしたけど、やっぱり日本でもこっちでもボール先行になったり、四球の走者というのは、ピンチになると思います。日本と違って当てに来るより振ってくるので、ボール先行になると厳しいというのは分かっています。(4番)ヒメネスに打たれたフォーク(二塁打)もボールにしなきゃいけないし、その前の四球が自分の中で効いてるから早く追い込みたいという気持ちが先行してしまって、という心理も働くので、先に仕掛けなきゃいけないと思います。
-メジャーの打者の球際の見極め
ゲレロ、ビシェットにしてもあまり強引に来てないという気がしましたし、速い球はセンターから逆、浮いてきた変化球は引っ張るという感じかなと。日本でもサンタナ、オスナとか活躍している外国人もいますけど、似てるアプローチをして来ると感じました。もちろん、レベルは違えど、そういうものも投げながら肌で感じることはできましたし、収穫もありました。
-自信、手応えは
もちろんあります。徐々にやりたいこともできてましたし、ストライク先行できた打者に対してはおそらく向こうのいい結果になってないと思う。とはいえ、長いシーズン、そういう入り球を狙われたりすることもあると思う。バッテリーで話し合いながら、時にはボールから入ることも必要だと思いますし、そういうものを練っていければと思います。
-(けいれんは)汗をたくさんかいたからか
球場は寒いなと思いましたけど、試合になると、力みもあったと思いますし、僕らしいなと思います。
-通常、負傷者はメディアに対応しないが、取材に応じたのは、自分の言葉でファンに伝えたいから
それが9割なんですけど、1回自分の口から話さないと好き勝手書かれてしまうので、自分の口から話すことにしました(笑い)。