
4年目で初めて開幕ローテ入りした広島左腕の森が、8回途中無失点の好投でチームに今季初勝利をもたらした。4回まで1安打、わずか32球。先頭に四球を許した7回も、前日決勝2ランの森下を三ゴロ併殺に斬るなど無失点で切り抜けた。8回に死球と右前打で無死一、三塁のピンチを招いたところでお役御免。球数92球と余力を残して、勝ちパターンに託した。
1回、先頭近本の左翼線への飛球をファビアンがダイビングキャッチした好守で乗った。力強い真っすぐでファウルを打たせながら変化球を効果的に織り交ぜた。試合前、オフに自主トレをともにしたカブス今永の初勝利を確認。「自分も続きたいなと思って投げた」と臨んだ。師匠に負けないパフォーマンスで25年の“同日初勝利”を手にした。新井監督も「どんどん腕を振ってゾーンで勝負できている。素晴らしい投球だった」とたたえた。