starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

【日本ハム】魔法の言葉にダメ出し…接戦制し63年ぶり“開幕ストレート3連勝”に王手


新庄剛志監督率いる日本ハムが西武戦で延長10回の末、2-3で勝利し開幕2連勝を飾った。途中追いつかれる展開だったが、新庄監督は8回のピンチ時に投手交代を告げると共に自らマウンドへ向かい、選手にカイロを渡してチームの士気を高めた。延長10回に上川畑が決勝打を放ち、13年ぶりの無引き分け連勝を達成。新庄監督はユーモアを交えつつ選手を称え、次の試合で63年ぶりの“開幕ストレート3連勝”に挑む意気込みを示した。

西武対日本ハム 8回、ボールとカイロを手にマウンドへと向かう日本ハム新庄監督(撮影・足立雅史)

<西武2-3日本ハム>◇29日◇ベルーナドーム

日本ハムが延長戦を制し、新庄政権初の開幕2連勝を飾った。終盤に追いつかれる展開となったが、8回のピンチでは投手交代時に自らマウンドへ。清宮幸にカイロを渡し、内野陣全体には“魔法の言葉”をかけて相手に傾きかけた流れを断ち切った。延長10回に上川畑が決勝打を放ち、球団では13年ぶりに開幕から引き分けなしの連勝。30日は東映時代の62年以来、63年ぶりとなる“開幕ストレート3連勝”に挑む。

   ◇   ◇   ◇

新庄剛志監督はユーモアたっぷりに振り返った。「やっぱプロ野球はエンターテインメントなんですけど、最後の焦らせる捕り方…あそこまで魅せなくていいかな(笑い)」。1点リードの延長10回2死。セデーニョが放ったマウンド付近の飛球を、三塁の清宮幸がギリギリのタイミングでキャッチ。「デーゲームは難しいんすよ、屋根が」と打球が見えづらいこともフォローとして加えたが、とにかく接戦を制して就任4年目で初の開幕2連勝。笑顔だ。

勝負どころで動いた。同点とされた直後の8回2死一、二塁。新庄監督は何かを手に持ってベンチを飛び出した。球審に投手交代を告げ、そのままマウンドへ。まずは右手に持った何かを清宮幸へ差し出した。「ホッカイロを渡しに行った」。気温5度前後と寒かった試合。6回に悪送球で失策を記録し、盛んに右手を息で温めていた清宮幸にホットアイテムを手渡した。

ナインの心を、ホッとさせていた。「僅差の時ほど自分のところにボールが飛んで来いっていう意識を持ちなさい」。内野陣に攻めの姿勢を持たせると同時に「俺も試合に出てえよ」と語りかけると、選手たちは笑みを浮かべた。

今季は審判団からの強い要望もあり、投手交代時に監督が自らマウンドに行くことになった。そんな義務的な部分も大事なポイントに変えてしまうのが“新庄トリック”。選手たちが踏ん張って8回のピンチを乗り越えると、最後は勝利の女神もほほえんでくれた。

球団にとっても開幕2連勝は引き分けを挟んでいた19年以来6年ぶり。ストレートの2連勝は12年以来だ。さらに開幕3連勝は引き分けを挟んでいた80年以来45年ぶり。引き分けを挟まない“開幕ストレート3連勝”は前身の東映時代となる62年を最後に遠ざかる。

開幕戦勝利後に「あと2つ、取りに行きます」と話していた新庄監督は、あと1つどころか「もちろん、それは143勝したいですよね…このペースなら、まだあり得るから」とニヤリ。開幕3戦目も難敵右腕、高橋が先発だ。「ちょっと部屋に帰ってメロンパン食べながら(スタメンなどを)考えます」。最適な布陣を整え、63年ぶりのスタートダッシュを決める。【木下大輔】

▼日本ハムが開幕2連勝。30日にも勝てば、引き分けを挟まない開幕3連勝は東映時代の62年以来、球団63年ぶりとなる。水原茂監督の62年は毒島章一、張本勲、吉田勝豊らが中軸を打ち、投手では尾崎行雄が20勝、土橋正幸が17勝を挙げ球団初の日本一になった年。開幕からは大毎、南海に各3連勝で球団最長の開幕6連勝を記録するスタートダッシュだった。

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2025
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.