
ドジャース大谷翔平投手(30)の元通訳で銀行詐欺などで禁錮4年9月の刑が確定している水原一平被告に関して、同被告の違法賭博胴元を豪遊させていたラスベガスの大手カジノに、1050万ドル(約15億8000万円)の罰金が科せられたと、ラスベガス・リビュージャーナル電子版などが28日(日本時間29日)までに伝えた。
水原被告が大谷の銀行口座から不正に送金していた胴元マシュー・ボーヤー氏は、違法賭博によって不正に得た資金をラスベガスのカジノなどで使っていたとみられており、ネバダ州の賭博規制当局が捜査を行っていた。それによると同氏はカジノ大手「リゾーツ・ワールド」で20カ月の間に800万ドル(約12億円)近く負け、同カジノはその間、規定を破ってボーヤー氏の資金源の確認を怠り、同氏に対して割引やプライベートジェットの提供などの優遇を行ったという。
同カジノに課せられた罰金額は、ラスベガスでは史上2番目。罰金の他に、経営トップの入れ替えと、より厳格なマネーロンダリング防止規制に従うよう通達され、同カジノはそれに従ったという。