
<イースタン・リーグ:西武4-0巨人>◇28日◇カーミニークフィールド
西武のドラフト5位右腕、篠原響投手(18=福井工大福井)が2軍でプロ初勝利をマークした。
この日は先発でプロ入り後最長の5回を投げ、3安打3奪三振で無失点。3回裏に味方が4点を先制しており、6回以降は救援陣がリードを守り切った。この日は最速150キロだった。
篠原は178センチと身長はそこまで大きくないものの、高校時代の最速148キロからプロ入り後に一気に同153キロと増速。特に直球のコントロールは抜群で、その球の走りにはこの日も両チームのベンチから「えぐい」との声が漏れ聞こえていた。
イースタン・リーグではこれで2試合合計の打者33人に対し、まだ1つも四死球を許していない。特に高校生選手はプロのストライクゾーンに苦しむことも多く、篠原のこの数字は際立つものといえる。
球団内にとどまらず、早くも他球団関係者からも「ドラフト1位級」「ドラフト一番の掘り出し物」との声が相次ぎ、フィールディングなども高センス。高卒新人ながら早くも2軍の先発ローテーションに入るなど期待されている。
この日は1軍開幕戦を控えた西口文也監督(52)も4回表まで視察。「篠原、良かったね。他のルーキーたちもそうだけど、順調に育ってくれれば」と高い評価と期待を口にしていた。【金子真仁】