
中日松山晋也投手(24)が28日の開幕に向けて、新守護神への準備を完了した。オープン戦5試合に登板して5回6奪三振、防御率1・80。26日はバンテリンドームの全体練習に参加。「チャンスがあれば(守護神として)チームに貢献できるようにひとつでも多くの試合に投げる。そういう気持ちでいっぱいです」。今季から巨人に移籍したライデル・マルティネスの後継筆頭右腕は強い覚悟を明かした。
今春キャンプは上半身のコンディション不良で一時ペースダウンしたものの「ポスト・ライデル」へ早くから名乗りをあげていた豪腕がしっかり仕上げてきた。オープン戦最終登板となった22日の楽天戦は7回斎藤、8回清水とつながれたバトンを受け取り、9回に登板。2つの四球を与えたものの、無失点で役目を果たした。
井上一樹監督(53)は明言こそ避けているものの、開幕戦線の7回以降の勝利の方程式は「斎藤→清水→松山」の並びが最有力。「ライデルと違うチームで9回のポジションでいい争いができたらうれしいです」。ポッカリと空いた絶対的守護神の穴は3年目の右腕が埋める。