
「悩み込まずにすぐ相談」の姿勢で“鬼門”を突破する。日本ハム万波中正外野手(24)が24日、エスコンフィールドでの練習後、開幕戦に向けて取材対応した。7年目のシーズンへ「開幕戦は緊張しますね。でも、そこに進む足取りや過ごし方、トレーニングに関しては落ち着きがある」と、精神的な成長を口にした。
開幕戦は22年に代打で出場し、空振り三振2つ。スタメン出場するようになった23年が3連続空振り三振、24年は4打席で内野安打1本だけ。9打席でわずか1安打と苦しんできたが、キャリアを積み、改善点を効率的に修正する方法を会得した。スタッフやトレーナーと連携し「専門の人に聞くことで、あれもこれもと自分で考える割合が年々減ってきた。やることがシンプルになって、最後は自分がフィールドでどうプレーするかだけ」。考え込む前に客観的な声を聞き、今季こそ開幕の壁を越える。
キャンプ終盤は実戦8試合連続無安打も3月1、2日の台湾シリーズで2戦連発。16日のソフトバンク戦では右方向への本塁打も放った。逆方向への打球に「去年は少なかったバッティング。“おっ”というような久しぶりの感覚で、すごく良かった」。オープン戦は打率1割8分8厘と数字自体は納得いくものではないが、確実に手応えはつかみ始めている。
「一流と言われてる人たちは好調を長く維持できる。まだ差があるのは感じる。そういうの(現状)をぶっ壊して、皆さんをはるかに超えていきたい」。23年に25発も、昨季は18発と伸び悩んだ。困ったら何でも聞くスタイルで、波のない万波へ進化する。【永野高輔】