
ヤクルトのドラフト3位荘司宏太投手(24)が24日、開幕1軍に内定した。オープン戦は6試合に救援登板し、6回無安打無失点と好投を続けた。高津監督が「彼は1軍。今は勉強期間なので、失敗もして、いろいろ野球を覚えていってくれればいい」と明言した。その上で結果を残しただけに「そのうち、いい状態であればプレッシャーのかかる場面で投げないといけない。いい経験をさせていきたい」と期待を込めた。
即戦力左腕の荘司はグラブをはめる右手を高く掲げ、担ぐように投げる。リリースでは捕手方向を見ない“あっち向いてホイ”で腕を振る特徴的なフォームが武器。チェンジアップはブレーキの効き、直球も独特に動く。新人では唯一となる開幕1軍を勝ち取った荘司は「ワクワクが大きい。結果を出し、新人王、最優秀中継ぎだったりを取りに行けたら」と力を込めた。
ヤクルトはオープン戦のチーム防御率が00年以降、最高となる2・51だった。投手陣に再建の兆しが見えつつ、シーズンを迎える。「オープン戦でブルペンの準備など、どう調整をするかをなんとなくつかめた。シーズンでも良いピッチングができれば」と荘司。課題を埋める大きなピースとなる。【上田悠太】