
ヤクルト奥川恭伸投手(23)が開幕投手に決定した。
14日、神宮こぶし球場でキャッチボール、ダッシュなどで調整。6年目で初の大役を任され、「個人としても、チームとしてもいいスタートが切れるように。何とか勝ちたい。やっぱり勝たなきゃ意味がないというか、開幕を任せてもらえる以上は勝ちたい」と引き締めた。
5回4安打無失点だった8日のオープン戦広島戦の翌9日に高津監督に呼ばれた。指揮官から「中9、中9(日)で行って東京ドームの初戦で投げるよ」と指名を受けた。次戦は18日阪神戦に登板予定の奥川は「自分だと思っていなかったのでビックリしました。うれしさというよりも驚きましたね。えっという感じでした」と振り返った。
キャンプでは下半身のコンディション不良で一時離脱するも、3月は2試合に登板し、7回無失点と結果を示していた。「キャンプで離脱があったりとか、実績的にも全然、開幕投手に選ばれるようなピッチャーではないが、そういうのは関係なしに。相手は戸郷投手ですけど、しっかり投げ勝てるように」。通算で巨人戦の成績は4試合で3勝0敗、防御率1・96と好相性のデータも残る。今季のチームスローガンは「捲土重来 2025」。復活を懸ける右腕がシーズンの船出のマウンドに立つ。