
日本サッカー協会(JFA)の宮本恒靖会長(48)と元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏(69)が20日、都内で、JFAのナショナルチームパートナーのトヨタ自動車と連携した特別車「SAMURAI BLUE TO THE FUTURE」のローンチイベントに出席した。
2人は00年シドニーオリンピック(五輪)、02年ワールドカップ(W杯)日韓大会で監督、選手として共闘した。宮本会長は「当時、鬼軍曹とか呼ばれていましたかね」と恩師に顔を向けつつ「良い仕事が当時できた。また違う仕事で一緒にできるのはうれしい」と喜んだ。
トルシエ氏は「私の採用していたフラット3というシステムは頭の良いリーダーがいないと機能できない。宮本選手はシステムを機能させるインテリジェンスを持った選手だった」と振り返った。
日本サッカー界の発展はめざましいが、02年に成し遂げたW杯16強を超える成績は残していない。ただ現在の代表は26年W杯北中米大会での優勝を目標に掲げる。トルシエ氏は「チーム全体のレベルが上がっている。2026年の最低限の目標はベスト8」とした上で、「運が大事。10カ国くらいにW杯で優勝する可能性がある。細かい組み合わせに左右される」と世界一の可能性に言及した。宮本会長も「選手たちは努力してくれている。それに対してサッカー協会としては整えていくのが重要かなと思います」と最大限のサポートを約束した。
この日は夜にアジア最終予選のバーレーン戦が控える。勝てば史上最速で予選突破が決まる。8大会連続8度目のW杯へ、トルシエ氏は「まずバーレーン戦に勝つこと。全てを持っているので頑張ってください」とエールを送った。【佐藤成】