
リーチ一発で決める。サッカー日本代表(FIFAランキング15位)は今日20日、26年W杯北中米大会アジア最終予選でバーレーン代表(同81位)と対戦する。昨年11月の中国戦の勝利で王手をかけ、勝てばW杯出場が決まる大一番。主将としてチームをまとめるMF遠藤航(32=リバプール)は、この試合での8大会連続8度目のW杯出場権獲得を力強く宣言した。
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MF遠藤主将はプレッシャーではなく充実感をみなぎらせて、20日バーレーン戦に挑む。19日は森保監督とともに公式会見に出席。「すごくモチベーションの高い状態で、最高の準備ができている。準備してきたものを存分に発揮して、しっかり勝ってW杯出場を決めたい」。ホームでの一戦で、サポーターと喜びを分かち合うことを約束した。
不動の主将として、世界一を目指して戦う森保ジャパンをけん引してきた。メンバーは27人中22人が欧州の舞台で活躍する精鋭たち。「何か結果を残してやろうとギラギラした思いでみんなこの代表活動に来る」という個性豊かな面々を、先頭に立ってリード。そのリーダーシップは森保監督からも「向上心の塊のような選手たちをよくまとめてくれている」と絶大な信頼を寄せられてきた。
所属のリバプールでは現在、主にリードしている試合に途中出場して終わらせるクローザーとしての役割を担う。決して派手ではないが、ハードな守備で試合を締め続ける遠藤が登場すると、勝利を確信した現地ファンから「EndOf the Game」と歓喜の声が上がるまでになっている。森保監督はこの日、選手たちを「本当に泥くさいことをコツコツとやり続けて表舞台に出てきている」と話したが、まさにそれを体現しているのが遠藤。その背中をチームメートが追う環境が、最強日本を作り上げた。
日本が目指すのは世界一。「誰1人として現状に満足してる選手たちはいない。それは目標をW杯優勝に置いてるからこそ起こる現象だと思うが、そういうチームになってきている」。全力で戦う主将率いる日本は、今日も最後まで出し惜しみすることなく戦い、W杯切符をつかみ取る。【永田淳】
○…森保監督が、勝ってW杯を決める。他会場の結果によっては引き分けでも突破が決定するが「情報を入れる予定はありません。あくまでも我々は明日の試合、勝利を目指して戦う」。2大会続けて予選全試合を指揮してW杯出場を果たせば史上初。世界最速のW杯切符をホームでの勝利で決めれば「とてつもなく幸せな気持ちになれるかな」とイメージを膨らませた。