
<センバツ高校野球:横浜4-2市和歌山>◇19日◇1回戦
明治神宮大会に続く2冠目を目指す横浜(神奈川)の先発織田翔希投手(2年)が、自己最速を更新する152キロをマークした。
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横浜・織田が152キロを計測した。センバツで過去最速とされる08年平生拓也(宇治山田商)と12年藤浪晋太郎(大阪桐蔭)の153キロにあと1キロ。新2年生では13年安楽智大(済美)に並ぶ最速となった。安楽以外でも2年春に150キロ以上をマークしたのは、昨年の星稜戦で150キロを出した石垣元気(健大高崎)しかいない。高校先輩の松坂大輔が3年夏の98年8月16日鹿児島実戦で出した学校最速の151キロ(当時甲子園最速)を上回った。
安楽と織田はともに甲子園デビュー戦。安楽の登板時に気温は10度前後だが、織田はさらに低い7度から8度の寒さで投げた。本格シーズンになったら何キロ増しになるのか。2年春では11年大谷翔平(花巻東)の151キロ(4月29日の練習試合)、18年佐々木朗希(大船渡)の153キロ(5月19日の岩手大会)と比べても遜色ない。【織田健途】
◆織田翔希(おだ・しょうき)2008年(平20)6月3日生まれ、福岡・北九州市出身。同市の足立中では全国大会にも出場し、軟球で143キロをマークした。横浜では1年春から背番号16でベンチ入り。昨年秋の明治神宮大会では準々決勝の明徳義塾(高知)戦で大会史上6人目の1年生完封勝利。憧れの存在は同校OBの松坂大輔氏。185センチ、75キロ。右投げ右打ち。