
日刊スポーツの精鋭評論家12人が、25年のセ・リーグのペナントレースを占いました。藤川球児新監督(44)が率いる新生チームが2年ぶりV奪回を果たすために必要なことは? 本音トーク満載、順位つきの大予想をお楽しみください。
◇ ◇ ◇
セ・リーグで注目しているのは、阪神藤川監督の戦い方です。抑え投手をどう固定するのか。そしてチームをどういう道筋で作り上げていくのか。球界では珍しい、抑え投手出身だからこその戦い方に興味は尽きません。阪神の順位予想こそ3位に置きましたが、陣容さえ固まれば、優勝争いに加わる戦力は十分あるだけに楽しみです。
私の順位予想は、常に抑え投手の適性能力と存在感をベースに打力や守備力など各要素を加えて組み立てていきます。その原則に従えば、1位はマルティネスが加入した巨人となります。昨季リーグ制覇した戦力に加えて絶対的なストッパーが加わったのですから、V候補筆頭は動かせません。
広島は栗林の存在に加え、昨年終盤に失速した反省を生かした対応力も加味して対抗馬の2位。昨季、リーグ3位から日本一に駆け上がったDeNAも信頼できるクローザーが誕生すれば、優勝を狙えるでしょう。
現時点で守護神力が未知数ということで中日、ヤクルトは下位予想としましたが、抑え投手出身のヤクルト高津監督と藤川監督の指揮官対決も「抑え」ておきたいところです。
◆権藤博氏順位予想
【セ】<1>巨人<2>広島<3>阪神<4>DeNA<5>中日<6>ヤクルト
【パ】<1>ソフトバンク<2>ロッテ<3>日本ハム<4>オリックス<5>西武<6>楽天