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【ソフトバンク】左腕エース・モイネロ「ランナー想定して」6回完全「見ての通り」小久保監督


ソフトバンクのリバン・モイネロ投手は、中日とのオープン戦で6回を完全試合で締めくくる圧巻のパフォーマンスを見せました。彼のストレートは150キロを超え、カーブの落差も健在で、計71球で無安打無失点、6奪三振を記録しました。モイネロは仮想ランナーを設定し、実戦に近い形式で投球を繰り返しました。彼の好投は、4月1日に予定される日本ハムとの試合の先発として期待されています。しかし、モイネロ自身は「80点だね」と自己評価を控えめにし、「変化球の質を向上させたい」と語っています。監督の小久保裕紀も彼の投球を高く評価し、ソフトバンクの開幕戦に向けて一層盛り上がりを見せています。

ソフトバンク対中日 5回表、何かに驚くような表情を見せるモイネロ(撮影・岩下翔太)

<オープン戦:ソフトバンク5-0中日>◇18日◇みずほペイペイ

任せたハム料理! ソフトバンクのリバン・モイネロ投手(29)が本拠地中日戦で6回パーフェクト投球。150キロ超の直球と落差の激しいカーブは健在で、24年のパ・リーグ最優秀防御率左腕が、今季初の1軍マウンドで圧倒的な投球を披露した。左腕エースは開幕2カード目、4月1日の日本ハム戦(エスコンフィールド)での先発が濃厚。「火曜の男」が宿敵新庄ハム斬りへ、隙なしだ。

   ◇   ◇   ◇

モイネロには“仮想ランナー”がいた。6回2死走者なし、打者鵜飼の場面だ。二塁方向をチラっと牽制し、投球モーションへ。さらに4球目を投じる前には1度プレートを外して間を取った。「ランナーが出る場面がなかったので、なるべく実戦に近いイメージで。あの場面ではランナー二塁を想定して投げていたよ」。オープン戦ならではだが、異例の光景だった。

6回パーフェクト。走者をひとりも背負うことなく今季の1軍初登板を終えた。71球で無安打無失点、6奪三振。ブルペンでもおかわりで15球を投じた。開幕前の1軍戦登板は最初で最後だったが、24年のパ・リーグ最優秀防御率左腕が期待通りに圧倒的な投球を披露。小久保裕紀監督(53)も「見ての通りです。見ての通り」と最大級の評価だ。それでもモイネロは「80点だね」と自己採点は辛い。「全体的に変化球の質を良くしていきたい」。150キロ超のストレート、落差の大きいカーブ、鋭いスライダーで中日打線を手玉に取りながら、左のエースが自身に求めるレベルは高い。

開幕2カード目、4月1日の日本ハム戦(エスコンフィールド)での先発が濃厚。新庄ハムは小久保ホークスの宿敵で、4年ぶりリーグ優勝した昨季も対戦成績は12勝12敗1分けの五分。パ5球団の中では唯一勝ち越すことができなかった相手だ。今季を占うともいえる“初陣”に向けて「火曜の男」の調整には隙がない。モイネロは意気込む。「スタートダッシュが大事だと思う。まずは勝ちから始まりたいね」。

来日9年目を迎え、日本語も1年ごとに上達してきた。この日もテレビカメラに向かって「ミナサマ、コンシーズンモ、ガンバリマショウカ」。左のエースがなんとも頼もしい。【只松憲】

▽ソフトバンク牧原大(6回、右翼線への適時三塁打)「途中出場で集中力を高めていた。晃(中村)さんが回してくれたおかげです。集中力で、得意の速い球を捉えることができました」

▽ソフトバンク谷川原(2回の適時打を含むマルチ安打)「まずバットでアピールできてよかったです」

▽ソフトバンク正木(3回に左前タイムリー)「いいイメージを持って、自分の打撃をすることに集中した。いい形で捉えることができた」

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