
<カブス1-4ドジャース>◇18日◇東京ドーム
ドジャース大谷翔平投手(30)の右肘にメスを入れたニール・エラトロッシュ医師が、二刀流復活に太鼓判を押した。チームドクターとして開幕シリーズにも同行。開幕戦前にキャッチボールを行った大谷と会話を交わす姿も見られ、投球フォームの確認を行った。昨年11月に行った左肩の手術も同医師が担当しており、二刀流復活に向けたリハビリ過程を管理している。
2度の手術からの復活は、1度目よりも一般的に難易度が高いとも言われている。同医師は「(技術は)進化している。ショウヘイは1度目の手術前、球速98~99マイル(約158キロ~約160キロ)だったと思うが、手術から3年後には100マイル(約161キロ)を超えた」と、前向きな視点を強調した。また、若い年齢での手術の利点も説明。「2度目の手術を行うのはだいたい32~33歳くらいが平均だったが、今はもっと若い選手が(2度目の手術を)行っている」と語った。
開幕シリーズで打者に専念する大谷は、投手調整でキャッチボールは継続しているものの、ブルペン投球から遠ざかっており、ややスローダウンしている。同医師は「投球プログラムに対しては、非常に気をつけてやっていかないといけない。フォームなども完璧にしていかないといけない。両方を集中してやっていくことは難しい」と見解を示した。一方で、「彼はとても素晴らしいアスリート。リハビリ過程に関わり、理解しようとしている。もっとうまくなりたいと思っている」と、取り組み姿勢をたたえた。