
<オープン戦:中日0-5西武>◇16日◇バンテリンドーム
中日井上一樹監督(53)が先発の柱として期待する新外国人カイル・マラー投手(27=アスレチックス)に注文を出した。
初回先頭打者から3連打を許して2失点。6回5安打2失点にまとめたものの「準備が遅れて空回りをしたので注意をした。ブルペンでの打ち合わせが長引いたようだ。駆け足でマウンドにきて、落ち着きがなく痛打された。時間を持ってやるように投手コーチにも言っておきました」と立ち上がりの修正を求めた。
期待が高いからこその指揮官からの要望に本人もこたえる覚悟だ。「(初回は)理想的ではない形だったが、全体的にはよかったと思う。1年間、フルに投げれば28試合から30試合の登板があると思う。シーズン通しての調整を身につけたい」。オープン戦3試合で計15回3失点。安定感を誇る201センチの大型左腕が、余裕を持った準備の大切さを学び、本番を迎える。